にっき






2018.9.6 「ご飯をつくろう」

深夜3時、大きな揺れで目が覚めた。

眠気まなこで見た我が家は多分、
サザエさんのエンディングの最後みたいな揺れ方をしていただろう。
体感時間は1分近くあっただろうか。

棚に飾ったこけしの頭が落ちる。
天井から吊るしたモモンガのぬいぐるみが暴れる。
ドスンドスンと、家のあちこちからいろいろな物が落ちていく音がする。
ただ呆然と布団にくるまって見ているしかなかった。
揺れが収まり、飼っている犬の様子を見てみる。大きなあくびをしていた。
テレビをつける。どうやらここは震度5強だったらしい。

正直どうしたらいいかわからない。
とりあえず眠たいので「また寝てもいいかな」と思ってしまった。
しばらくすると、停電になってしまった。あぁ、これは本当にただごとじゃないな。
テレビが切れる。ケータイのライトで照らす。充電しておけば良かった。
情報がないから不安になる。ラジオを準備しておけば良かった。
念のため、大きなリュックに避難グッズを詰める。
お風呂やバケツに水を貯めておく。
シャワーを昨夜のうちに入れば良かった。
ひと通り終わって寝ようとする。たびたび余震が起きてその度に起きてしまう。

ようやく眠りについて、朝。目が覚めても、停電のままだった。
外に出てみると人がたくさんいた。みんな不安だったんだろう。
コンビニには店の前まで人が並んでいた。
家に帰り一息つく。ガスと水道はまだつく。

ご飯をつくろう。
土鍋でご飯を炊いて、味噌汁を作り、煮物と卵焼きを準備する。
テキパキと2人で準備していると、いいにおいがしてきた。
このにおいが少しの間、忘れさせてくれる。
被災したとは思えない豪華な食卓は、いつもより箸が進んだ。

写真

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